終わってからやる気が出た

このクリスマスは
なんだか脱力しすぎました。
子供がまだ小さかった頃は
いかに家の中を盛り上げるか家の中のデコレーションも料理もプレゼントについても
全力を出し切っていましたが
夫婦２人きりになって最初の去年のクリスマスは
夫は会社の忘年会だったので私はひとりできままに餃子焼いて食べたりして終わり、
そして今年は、散歩がてらでかけた先でふらっと外食して終わり。
昨日もまったく料理する気がおきなくて
お昼は路地をぶらぶら歩いてて
ここ、気になってた、という夫の声に「はいろーはいろー」と。
 

1968年からやってるそうですよ、この店。
まさに私が生まれた時代からなのでもう50年ほど経つんですね。

おじいちゃんとおばあちゃんふたりでやってます。
注文が入ってからおじいちゃんが豚肉をばんばん叩く音。
肉の仕込みの一からスタートしての調理だから
急ぐ人には向かないかもだけど
丁寧な作業に私は楽しみに待てました。
おばあちゃんがお茶やおしぼりなど持ってきてくれます。わり箸は三角に折った紙ナプキンにささって登場。洋食スタイルです。

夫はとんかつ定食
私はヒレカツ定食にしました。
軽〜いカツだなという印象でとても食べやすかった。
たぶん揚げ油が良いんだと思います。
手作りの漬物がまたおいしくて。

とんかつ屋だけどメニューにはポークチャップとかエビフライとかオムライスの文字も。
興味深いわ〜。
だけど
だいぶ高齢のおふたりのようだから
あと何年この店を続けてもらえるのか。
古い建物だけど、厨房の壁のステンレスがピカピカに磨き上げられてるし
お客さんの注文をさばいてひと段落ついた頃、おもむろにしゃりしゃりと包丁も研いでたおじいちゃん。
ちゃんとしてるなぁ。
ひとりでもまた来たいと思える店でした。

そんなこんなで
料理らしいものをほとんど作らなかったクリスマス。昨夜はカップラーメン食べちゃったしねー。
で、クリスマスが終わって今日26日。
今朝のアップルサンショウもすでにクリスマスの空気は一掃され、
正月のしめ飾りがバーンとお出迎えしてくれましたが
なぜかこのタイミングで
札幌にいた頃のクリスマスにはいつも作ってたクリストシュトーレン
急に食べたくなって作ることにしました。
生地は
昔のオーブンサイズに大きくはもう成形できないから
うちの小さいトースターにあわせて小さめにまるめたのを並べるスタイルにして
焼きました。

 

クリスマスの、というより
これ、うちは『年末のパン』という位置付けかもしれない。
これを食べなきゃ年が終われない、そんな感じ。