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お菓子に地域性

昨夜
店のお客様からいただいたお菓子。
「うわぁぁ〜」
しゅ〜っと子供の頃の実家の茶箪笥を開けたときの光景が蘇りました。
開けるとたいていあった、これ。 

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全然おなか満たされない、品が良すぎるこれしか茶箪笥になかったとき
ちびっこだった私は、テンションが全然あがらず。
どう見ても
オトナのためのお茶菓子。
今食べるとどうなんだろう?と
今朝、にがーいお茶と一緒に食べてみました。
あぁなるほど。濃いめの緑茶と一緒に食べるとおいしかったのか…。
にしても
やっぱりお上品な和菓子です。
富山のお菓子のイメージは、これとか月世界とか鹿の子餅とか
なんか和紙でしろーく包まれた、色味の薄い ”ザ. 和” 

先日、福井市に本店があるということで宿の近くにあったこの店で
職場土産用に買ったのが
これで
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やっぱり全体が白い。中身も白い。
富山と福井のあいだにある金沢は
あんなに赤と金の派手派手豪華なイメージなのに(なんでもかんでも金箔…)
両サイドはとても地味。
過去の長い歴史がお菓子業界にもすごく影響してる気がします。

 一方
歴史が二百年未満と浅く、乳製品や小麦、ビートなど完全に自給自足できてしまう北海道の
お菓子のイメージはというと

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完全に、洋!

あえて和菓子といえば
もち米が作られてる地域では大福(小豆も自給自足。あんこがおいしい)とか
甘納豆まぜた甘い赤飯(金時豆も自給自足)とかありましたが
この時期に大量に販売されるべこもちは、硬いういろうのような食感で
もち、と言いながら材料が小麦粉だったり 
小麦粉の皮の饅頭類が和菓子のメインという感じで
和の雰囲気をかもしだす”六花亭”も”柳月”も”北菓楼”も
結局メインはクリームはさんだクッキーやチーズケーキ、バームクーヘン、チョコ菓子が大半です。
おそらく
和菓子の技術というか、茶の湯の削ぎ落とされた美というかわびさび、
そういう感覚は長い歴史から受け継がれたもので
北海道にまでは到達しなかったのかもしれません。たまに売られてるのを見る生菓子の
ショッキングピンクや濃い緑には
アメリカで見たケーキの色付けを思いだしたくらいです。
でもそれがかえって洋菓子が抜群においしく育った理由なのかも。

富山で洋菓子を買おうとすると
けっこう要求が高くなりすぎてる自分に気づきます。
富山で北海道並みの洋菓子を求めること自体、だめなんだと
最近自覚しました。
富山では米どころならではのおかき類とお餅菓子
そして”わびさび系和菓子”にもっと注目しないといけませんね。



 

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by yukari  at 10:09
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