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どれが普通?

こないだ
高岡方面から友人が来た時にしきりに言ってた言葉が
引っかかっています。
日頃のうっぷんがいろいろたまってたようなので
こっちは聞き役に徹していたのですが
彼女は
『普通、こうするもんながに、相手はそのようにしてくれんがいぜ〜。びっくりしたわ〜』 
『普通、そういう時はあれもこれも用意するもんながに、相手が用意したものがあれだけで、それも
すごく簡単な物でさぁ。信じられんわ〜』
『普通...』
『普通…』 
しきりに彼女は”普通”を口にして、彼女の常識が”普通”かのように言っていましたが
その中身は、実は私はどれも「え、そーなの?」な初耳話だらけでした。

というのも
彼女の”普通”はどれも
『氷見&高岡住民の人にとっての”普通”』
彼女の親は氷見出身だそうで
小さい頃から彼女は親の地域的風習をたぶん常識としてすりこまれてきたものと思われ
我が子を育てていく中で行事ごとは毎度それを基準にやってきた様子。
今は高岡在住なので高岡的常識も加わってか
それがよりパワーアップしてる模様。
去年からたまたま家が地域的にも近い方々と突然関わる出来事があり
それからが彼女的”普通”が、まったく通用しないという衝撃の出来事の連続らしく
彼女は自分の”普通”がその地域的にはまともだと思ってるから
相手がとにかく世間知らずな人たちなんだ、と怒り心頭。

地域それぞれに風習はあるもんですが
同じ地域に住んでるからってみんながみんな、その地の風習や常識を知ってる人ばかりでもないだろうに、というのが
これまであっちこっちよそものとして住んできた私なんかは思いますが
ずっとその地の限られた中で暮らしてきた人からすれば
”この地域に住んでるんだからそういうこと知ってて当然じゃない?”というのが言い分のよう。
なかなかに
それはキビシーなぁ〜と思うわけです。

富山県の中でも高岡や氷見、呉西は
行事ごとが派手だし、いろいろこだわりもこまかいのかもしれませんね。
呉東側はまだ少しあっさりなのかな?
同じ県出身同士なら関わっても安泰かと思えば
西出身と東出身だと風習全然違ってとまどうみたいだし
西同士、東同士なら大丈夫かというと、
今回のように同じ西地区に住んでても、家庭によってはそれほど地域の風習にこだわらない人もいるんだろうし
そうなると
『なんで同じ高岡に住んどるがに高岡の風習も知らんがけ』
と思う人もいるわけで
そんなこと言われても…となる。

彼女は北海道の知り合いの結婚式に呼ばれて同じ高岡の人たちと出席したときに
北海道の結婚式が定額の会費制であることにびっくりし
さらに、引き出物が焼き菓子とミニタオルていどのものだったことに『ええ、これっぽっち?!』と衝撃を受けたそうですが
それ、北海道の”普通”ですから(苦笑)。
北海道はこうなんだ、ということで終わるのかと思ったら
結局、高岡関係者だけには、主催者の高岡側の親が
”富山らしいずっしり大きな引き出物”を追加で別に用意して配ったそうです...
それってどーなの...
そういうときは北海道の、よその地域の”普通”に高岡の人は合わせないわけ?
高岡のやり方が絶対!な感じなんでしょうか。融通きかないんだなぁ...

私の母は高岡出身者なので
昨日その風習について聞いてみました。
私がもし富山県で結婚式&子育てすることになってたとしたら
そうとう準備しなきゃなあれこれがあったようです。
だけど九州出身の夫と富山出身の私ということで
無難に東京で東京風の式を挙げたし
子供がうまれても自分たちが横浜、藤沢、アメリカ、北海道に住んでたこともあって
行事は自分たちだけで本やネットで調べた標準的な感じでやってたから
お互いの風習を押しつけ合うこともなく
平和にやってこられた。
九州のやりかたと富山のやり方
全然ちがうしね〜。
結婚した最初の年末、婿の実家からブリを嫁実家に送る、それが九州。
でも嫁実家から婿実家にブリを送る、それが富山。
両家でブリ送りあってもしゃあないな、ということで
『無駄なことはやめましょうね』となりました。

同じ地域に住んでても今の時代、風習にガチガチにこだわらなくてもいいんじゃないの〜って
私は思うんだけど
高岡の友人の、高岡しきたりに対するこだわりの半端なさに
ちょっとこわくなった出来事でした。
 




 

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by yukari  at 00:04
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