父似の正義感

30年前、町議会議員をやってた父親は人一倍正義感が強かった。
議会中、平気で居眠りしてる他の議員に対して
怒り心頭だった。
私の高校時代、髪型をちょっと違反してた友人（聖子ちゃんヘア）が先生（40代男）に目をつけられて
廊下でみつけた友人を叱ろうと追いかけ、さらには女子トイレに逃げ込んだ友人を
女子トイレの中まで追いかけてきて
ついには先生の室内履きで、しゃがみこんだ彼女の頭をバシバシ叩き
それを見た私はあまりのショックと衝撃で
うちに帰ってから父に、涙ながらに、ことの顛末を話した。
すると父はさぁ〜っと血相を変え
翌日、すぐさま学校に出向き、女の子の頭を室内履きでなぐるとはなにごとか！と
どうやら激怒したらしく（父はPTA会長だった）
翌年
その先生はそれが原因かどうかは謎だけど異動となって
学校から姿を消した。
そのときばかりは
父がPTA会長でよかった、正義の味方だ、と思ったものだった。

父はその正義感の強さで
たぶん日頃からストレスも多かったにちがいない。
悪いことは悪い
許せない
まさにこないだまでやってたドラマ『正義のセ』状態。
悪に対する怒りでカッとするから心臓にもだいぶ負担がかかって血圧にも良くなかったにちがいない。
50代で心筋梗塞であっというまだったのも
正義感の強さによるストレスからだったんだろうと思う。
だって
けっこういい加減ななまぬるい人がまわりに多かったようだし。

で
私はその父に激似だったりする。
新人バイトが無断欠勤を重ねながらも
仕事がいい加減すぎてまわりにあきらかに迷惑をかけながらも
クビにもならず
あいかわらずきままにまだ職場に来られてる現状が
許せない。（今週も突然休んだし）
仕事がいい加減すぎて注意した真面目なバイトAさんに
新人バイトはなんと逆ギレしたらしく
Aさんもストレスで調子が悪くなってる。
どうせ社員に言っても動いてくれないからあきらめてる、とぐったりしてる。
おかしい、これは。
てか
パワハラと言われたくないとか、
自分の保身のために、あいかわらず警告的なことを新人バイトに言い出せない社員にも腹がたつ。

ついに今日
バイトの立場ながら
頼りない社員に怒鳴った。
『新人バイトにちゃんと言ってくださいよ。ほんとにもう、しっかりしてください！これじゃAさんもかわいそうです！』
考えてみれば
Aさんだけでなく、この数ヶ月、私だって迷惑かけられっぱなしで、そーとーにかわいそうだよ（涙）。

帰り道
怒りで血圧がぐぐーんと上がったとみえ（前にストレスで150いっちゃったし）
このままじゃ帰れない、と思って
大和７階へ向かう。
紀伊国屋横のビンガタヤへエスカレーターで直行。（確実に静かに座れておいしいコーヒー飲める場所）
ブレンドください。