本が好きな県民

子どもの頃
週末になると
父親に連れていかれたところはいつも図書館でした。

好きなヤツ、選んでいいぞ、と言われて
あれもこれもと数冊抱えて
父もいろいろと選んで、毎週どっさり借りてきては
茶の間で広げて読みふけるのがなんだかおだやかな土曜日の夕方の過ごし方でした。

あれから何十年も経って
父も亡くなり
だけどその読書習慣は染み付いていて
どこに引っ越してもチェックするのは図書館の場所。
もう図書館なしでは暮らせない。
本が好きなように借りられる場所が近くにあること、それが自分なりに住むところを決める時の条件になっていた。

富山県から長年離れて暮らして知ったこと。
富山県は実は図書館がとっても多い県で
皆、読書習慣が他県よりかなりあります。
本に触れる機会が多い幼少時代が過ごせる、こんなこと、どこに住んでも当然なんだろうと思っていたけど
当然でもなく、図書館があちこちにあるということは経済的にゆとりのある県だということの象徴なんだ、ということが
他県に住んでよくわかった。北海道なんて札幌はまだましだけど
僻地に行くと図書分室すらなかったりする。本にたいして触れずに、興味すらもたずに育ってしまう子たちもけっこういます。

今日はグランドプラザでこんなイベントがあって
ぶらっと見に行ってみました。
朝から大盛況。
 

ほんとにみんな、本が好きなんだなぁ。
楽しそうに真剣に本を選んで買ってた。
会場で売られてたカレーとコーヒーの香りもまたいい感じで
結局つられて食べちゃったよ。