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灯篭流し

通勤路途中にあるいたち川沿いで
灯篭流しのチラシを見つけたから
観に行ってみよう
と夫が言うので
昨夜
夜7時半めがけて夕涼みがてら行ってみました。

わぁ〜 

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紙コップで作ってあるろうそくランプが
川沿いに等間隔に並べられていました。

灯篭は
希望者が500円で買えるようになっていました。
地域の人たちはそれにさらに寄付金を出しているようでした。 

長い棒の先に板がついていて
そこに
灯りをつけた灯篭をのせて川面に浮かべてくれます。
ゆらゆらと流れていきます。 

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灯篭流しをおこなってくれている世代は
もうだいぶ年配の方々が中心の様子。
この
灯篭を購入して流していたおじいさんおばあさんは
あのときを知っている世代なのではと思われます。
 

恥ずかしながら
私は富山大空襲のことを
実はあまりよく知っていませんでしたので
これを機会に調べてみました。

広島や長崎は原爆で大きな被害だったので
世界的にも有名ですが
そのほんの数日前に
原爆ではなかったにしろ
数時間で最大量の爆弾を投下されて
市の99.5%も壊滅して3000人もの死者を出したようなもっとも悲惨な地方都市
それが富山だったとは
驚きでした。
当時の軍需工場(不二越)があったからと思われます。
富山市に
歴史的建造物がすごく少ないのは
爆弾で燃やし尽くされたから、なんですね。
それから71年しか経ってない。
70代80代以上の富山市民は
その光景を知っていることになります。
戦争の悲惨さ、大空襲のこと
語り継いではくれているのだろうとは思います。

私は正直
漠然としか知らなかったしこれまであまり耳にすることもなかったし
富山がそこまでひどかったことは
今回ネットで調べて初めて知った。
富山市ではなく射水市(当時は郡でしたが)在住の子供だったから?
子供時代に社会の授業などで富山大空襲を具体的に習った記憶もない。
社会の授業はただ、一般的な歴史や年表、テストに向けての
おさえておかなきゃな部分の勉強、そんなことしかやった記憶がないのです。

ということは
40,50代の下の世代は、富山市の悲惨さをちゃんと知らない人のほうが多いのでは?
今回そう思いました。
 

富山県外に暮らすようになってまず実感したことは
富山のことをなんにも知らない、ということでした。
これは
学校の授業内容に問題ありなのではないでしょうか。
目指せいい高校、いい大学
富山はそういう傾向が強いです。
富山に愛着がもてるような内容や
富山の具体的歴史に触れる機会は
子供の頃にはあまりなく。
だから
野望のある人はどんどん東京を目指してしまう。
この年になって
富山のこと、初めて知ることが多すぎる。
知れば街の見方も愛着も変わるもんです。

フォークソングを歌う人たちの声をBGMに
ゆらゆら流れてくる灯篭をながめていました。
 

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鎮魂と
平和を願う光です。

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by yukari  at 12:04
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