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食パンブームで思い出したこと

今年は食パン流行りだそうで
あちこちで
おいしそうな食パンをみかける。
食パン専門店乃がみの食パンも
実はそうそうに買いに行って食べてみた。
岩瀬のベーカリーみやの食パンは
あいかわらず予約しておかないと買えない状況みたいなので
まだ手にすることができてない。

今日は
帰りに通りかかったCICのととやまで
食パン専門店5 という店がパンを販売していたので
小さめサイズの山型食パンと
小さめサイズのミルク食パン(どっちも見た目はほぼ同じ) を買ってみた。
家でカットして
生そのままの味と軽くトーストしたのとを
両方食べ比べ。
ミルク食パンのほうはミルク感がたしかに強めでほんのり甘め。
トーストしないほうが甘みがはっきりわかる。
山型食パンはバターの塩味を感じる。
軽くトーストしただけで、なにも塗らなくてもおいしかった。
どっちもおいしい食パンでした。

店では奥の棚に
予約客の物とみられる食パンがずらっと取り置きされてた。
たしかにこの味は
予約しておきたくなる気持ちはわかる。
”5” がととやまで販売する日は
第一、第三月曜日と書かれてた。
毎回楽しみに買いにきてる人は多いんだろうな。


結婚して神奈川に住んで数年後、まだ20代の頃
九州の母が我が家に泊まるというとき
朝食はパン党な母のために
近所にあったパン屋さんモンタボーで
いつもは買わないグレードも価格も高めな食パン”吟屋久島”というのを買っといて
朝にそれをトーストして出したことがあったのを思い出した。
耳の部分にたしか『吟』という焼印が押されてる、いかにも高級食パンという風貌で。
それは自分なりのおもてなしのつもりでもあったんだけど
その後20年以上も経つと
九州母にはなにもそんなに気を使う必要もなかったらしいことがわかってくる。
母はスーパーの普通の食パンでOKな人であり、高級パンだからといってそんなに喜びもあらわさないどころか
実際そんなにそういうことが嬉しいことでもない人なことが
徐々にわかってきて脱力した。が
私がやってたことは気がつけば富山県の実家や親戚宅でこれまで自分がしてもらったような
「あんた帰ってくるゆうてお父さん近江町市場まで行って甘エビトロ箱で買ってきたがいね。食べられ食べられ。」
「これ、おいしいやつ買うといたから食べられ」的な
それがたとえわが子だろうがお客さんだろうが
たまに来る人においしいの食べさせてあげたいから特別に奮発しました的な、
北陸ならではのおもてなし。自分はそうされることが愛されてる実感に浸れて素直に嬉しかったし
また、お客さんにもそうしてあげたいと、大人はそういうおもてなしをするのがあたりまえと思ってきた。
ただそれは
経済的にゆとりのある北陸ではあたりまえでも
その他の地域ではそんなにあたりまえでもない、というか
その他の地域ではそれほど、人が来るから特別になにか用意するということも
別段やらないらしい、とわかってきて愕然としてしまった。

いかに
北陸が
ゆとりがある地域か。

いろんな地域を知って
いろんな地域に住んでみて
痛感した。
だから
北陸の中のことをあたりまえとか基準に考えてしまうと
その他の地域の人と関わったときに、衝撃が大きすぎる。価値観ちがいすぎて。
高級食パンというと、あの『吟』の焼印がついた食パンのことと
それにまつわる微妙な思い出が蘇ってきてしまう。
 


 

 

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by yukari  at 14:49
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