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北陸の丁寧さ

呉羽の住宅地に
”こまお” という回転焼きの店があります。
最初、”よしお” ”わさお” 的なものなのかと思ったけど
韓国語でちょっとくだけたほうの言い方の「ありがとう」の意味の ”コマウォ”からつけてるらしい。
なんで韓国語??


今川焼き
大判焼き
御座候
おやき(北海道)
とこれまでかたちは同じでもなぜか名前がちがう、という食べ物に遭遇してきましたが
回転焼きという言い方は初めての出会いでした。


調べると
回転焼きという言い方をするのは九州地方らしい。

九州男であるはずの夫は
「知らないなぁ〜」と。
ほんまに九州出身?と疑いたくなるくらい九州のことを知らない人なので
ま、仕方ないですが。

おばさんひとりでその回転焼きを焼いてるということもあって
完成に少し時間かかります。
『中入って待ってて』とのお言葉に甘え
靴をぬいであがり
『中で食べてく?』の声に
「そーしよーかな」と言えば
『お茶どーぞ』と
カウンターごしに
ちゃんと茶托にのせた湯飲みにあったかいお茶をいれてさしだしてくれました。
こういうところがいかにも富山県だ…と私は思います。
いろんな地方で暮らしてみた結果
北陸の丁寧さはピカイチだとわかりました。
たかが回転焼き買いに来て、気楽に、中で食べてく、という客に、焼きながらも合間に
わざわざ茶托のお茶、だしますか?
そんな地方、これまでどこにもなかった。
あってもせいぜい、セルフで紙コップで各自どーぞ、とかが一般的。
ここの回転焼きはあんこたっぷりで皮もおいしくて
ほんとおいしかった。
地味な場所にあるのに
やっぱり知ってる人は知ってるんだな〜という感じで車でみなさん乗りつけて買ってました。 

こないだ行った道の駅雨晴でも
北陸らしさが見えました。

道の駅の公共のトイレの中にこうして
わざわざ生花が瓶にいけてある。
Thumb IMG 3091 1024 

なんという心のゆとりでしょうか、と感動しました。
いろんな地域の道の駅に行きましたが
こんなのほとんどないです。
おそらく
「なんか飾らんと愛想ないにかいね」な感じでやってらっしゃるんだと思いますが
そういうところがいかにも富山県民的感覚なんだろうなと
この花を眺めながら思いました。
たぶん
ずっと富山県にいる人たちは
この花も特別な光景じゃなくて気にもとめず手を洗い、手をふいて
ぱっぱとトイレをあとにしたんだと思うけど
これ、実はちょっとすごいことですからね。
 

 

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by yukari  at 16:30
コメント
  1. 私の地元では「たいこまんじゅう」でした。

    それが3km先の繁華街の甘味処(2軒)になると、「小判焼き」でした。
    「小判」なので、まん丸い形じゃなくて、楕円形の小判型になります。

    そして今住んでいる地域では「回転焼き」「回転まんじゅう」で、
    市内の別の地域では「大判焼き」(たぶんご主人の実家付近)と言いますね。

    またデパートで売っているのは「蜂楽饅頭」と言う名前です。(たぶん、熊本はこれ)

    主人の両親は「御座候」って言ってましたね。

    かならず地元にあるソウルフードと思ってましたが、でも茅ヶ崎には無かったです。


    また「欄間」ですが、
    私の実家にも主人の実家にもあるので、
    和風建築ならどの家でもあるものだと思ってました!

    by うりぼう  2018年5月25日 09:50
  2. たいこまんじゅう!
    新しい言い方(笑)。いろいろありますね〜。

    欄間は和風建築にはたいていあるにはあるんですが
    彫りの厚みと迫力が、やっぱりここのはだいぶちがうみたいです。

    by ゆかり  2018年5月25日 13:36
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