10年の年月
もうすぐ10年です。
札幌の持ち家マンションを売り手放し
夫が転職を決めたことで富山へ引っ越すことになった時から。
北陸新幹線開通の2015年3月14日が引っ越し荷物受け取り日だったので
私はひとまず前のりで、富山市内の当時気に入ってたアーバンホテル(ビジネスホテル)に泊まっていました。
なぜ気に入っていたかというと
今はどうか知りませんが、
当時のアーバンホテルは札幌から転職活動で富山に泊まる時に
宿泊費が安かった上に、朝は部屋にトーストとちょっとしたおかず、コーヒーを持ってきてくれるという
サービス抜群でほっこりできる宿だったので、転職活動中の半年間に何度か夫も私も利用していて
予約して泊まるたびにフロントの女性が
さすがにこんなに活用して顔馴染みになってくるともう『おかえりなさい』と笑顔で受け入れてくれるようにもなっており(笑)。
3月13日に私がひとり泊まり、翌日、夫と息子が富山に到着する、これから富山市民になる旨伝えながら
『たぶん泊まるのはそういうわけでこれが最後になるかもしれませんね』と。
お盆にこれだけ持ってドア前まで運んできてくれて
部屋でこうしてゆっくり朝食をとることができて
ほんとに嬉しかったことを覚えています。
これからは夫婦だけで暮らすことになるしということで
車無しで小さく暮らせればと、まちなかエリアぎりぎり範囲内の小さめアパートに決めました。
夫は出張ついでにここを見て契約していたけれど
北海道在住だったので
実は私はこの日初めてこの物件と対面だったのでした。
3月14日はこうして北海道からやってきた荷物を受け取っていた、
それもテレビ、椅子、テーブル以外は段ボール15個くらいの荷物に減らしきった荷物。
これだけあれば暮らせると思える物をよりぬいた結果です。
富山駅は新幹線開通日でテレビ局のカメラや見物客でごった返していた、そういう
10年前の光景が
この10年前から始めたこのブログのスタートにあります。
なのでこの3月で、10年間、富山市民暮らしをしたことになります。
最初の印象と今、に限らず、その年ごとに、富山市で暮らす中での印象は少しずつちがうものはありますが
気がつけば、我が家として一番長期間滞在して暮らした北海道が11年間だったことを思うと、
10年間はそれに次ぐので、案外ここでの暮らしは気に入っているのかもという気はします。
そして車無しでも、たまにカーシェアだったりレンタカーだったり
時にはバイクの免許を使ったりしながら車関係は楽しむくらいで
あとは公共交通機関と自転車、なんだかんだの散歩で、
どうにかなってきました。
この10年間、もしマイカーを持っていたらその維持費にいくらかかったことかと思うと
それがなかったから、そこそこ無理なく暮らせてきたんだろなとも思うのです。
そしてそのためにもあえて、まちなかエリアと呼ばれる場所に暮らすことを選択して
車がないと買い物にも行けない、という不便でしんどい状況を作らないように
そこには必要な出費をしながら暮らしてきました。
10年前と10年後、たかだか40代後半が50代後半の年齢になっただけなのに
あきらかに体の衰えは感じます。
そこを日々、まちなかへ例えば大和まで散歩、とか
駅前マルートまで散歩、駅北の環水公園まで歩いてみるか、とか
そういうことをちょこちょこやりながら
せめて足腰だけは弱くならないように、いつまでも歩くことだけはできるように
気をつけてはいます。
まちなかだと道中に少しは店の変化を見ることができる。
そこがけっこう大事です。
なにもない景色の中をただ歩くのはとてもしんどいしつまらないから。
たぶん郊外だと、玄関前からすぐ車に乗り込み、目的地に直行して、たいして歩かない生活になるのでは。
どこに行くにも車だのみにしていると
まず足が弱くなるようなので、
これからもそこは気をつけながら
車をもたずに富山のまちなか暮らし
やっていこうと思っています。

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