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朝から泣いた日

以前
友人にお茶を教えてもらいついでに
この映画の良さもきかされていたので
せっかくのレディースデーだしと
ひとり観に行ってみました。
 

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お茶の世界にほんの指先、足をつっこんだ段階の自分だからこそ
今、この映画は理解できたのかも、という気がしました。
お茶の世界は奥が深く
なにより所作がきれい。
主演の黒木華ちゃんの心の葛藤も手に取るように理解できました。

そして
自分のことでいっぱいで
父親との時間をついあとまわしにしてしまったことでの
とりかえしのつかない後悔。
それは20代の頃の自分とそのまんま重なってしまい
席でひとり
ぽろぽろ涙がとまらず。

自分の用事優先で
父親に『また今度ね』
と言ったけれど
なんか胸騒ぎがしてあとから実家に電話。
だけど母親が電話に出て『お父さんはもう寝たよ』と。
そうか、ただの思い過ごしか。
華ちゃんの、そのとき少しほっとした気持ち。
だけどしばらくして数日後
『お父さんが倒れた』の連絡が仕事場にはいる。
そしてもう会えなくなったときの、自分を責める気持ち。
そこも重なった。

私の場合、
11月終わりに東京で結納を挙げて
上野駅に両親を見送りに行って
汽車に乗る直前に父と握手して
汽車が出発したあと
なにかわからないけど上野駅でひとり涙がとまらなくて
なんだろうこれは、と思いながらアパートに帰った。
で、12月のある晩、ふと気になって急に実家に電話したら母が少し鼻声で電話ぐちに出て
『お父さん、今、近所に忘年会しに行っとるわ』と。
そうか、気になったのはもしかしたら
母の風邪ぎみのことの予感だったのかな。お父さんのことじゃなかったな。
そうかそうか。と電話をきって
その翌日、私の仕事先に
”父が亡くなった”
の連絡が入ってしまった。
一人暮らししてからこの数年
なんでもっと頻繁に帰省して
お父さんに顔みせてあげなかったんだろう、
今度の年末に帰るね、一緒に正月だね、と結納もあげたことだしやっと言える段階になって
だけど
一緒の正月はもう2度と来なかった。それが平成2年の年末。
あれから28年かぁ...

 

JMAXシアターの1階は
見るたびにすたれていく。
イタリアントマト横の、もとレストランの跡地はずーっと空いてて
その奥、たしかUFOキャッチャーやら変なクマとかが設置されてたエスカレーター横は
ついに壁でふさがれて
テナント募集と貼られてた。
あんなの、
人が来るはずないと
素人でもわかる場違いな空間だったけど
やっぱりだめだったんだよね。
道路に面してる、いい場所なのに
なんでこうもいい店がこないんだろう。
だから最初から言ってるじゃん、
『ミスタードーナツさえきてくれれば人が来るのに』って。 

 

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帰り、
城址公園内を歩き
”見ようによってはここも兼六園に負けてないよ(笑)”と
ちょっと小さく限られた一部分ではあるけど
鯉が泳ぐ池横の庭園をながめてく。 

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雪つりだって
丁寧にしてあるしね。 

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by yukari  at 18:28
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