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リンドウは秋色

 

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昨日
あるATMの前を通りかかったとき
ATMを使ってた人が用事を済ませてATM前を離れ歩き出し
次に並んでた人がATM前に立ちました。
すると
『お金、取り忘れてますよー!』とその人が
歩き出した人に向かってさけび
カバンに財布らしきものをしまいながらすでに歩き出してた人が
「あ」と止まり
振り返って戻ってきました。「すいませ〜ん。ありがとうございます。」
お互い、にこにこしあいながら。
なんて平和…
てか
ATMでお金とり忘れて離れるってどーなの...
そしてすかさず親切によびかける人。
海外じゃ考えられない。
ふと気づいて戻ってみればもうお金は消えてる、ってのが普通と思っていいかも。

そしてさっき
みどりの窓口に用事で長い行列に並んでたら
列の中にいたおじさんがなにかを思い出したらしく
携帯で中学生くらいの息子らしき男の子を構内から近くに呼び出した。
息子はやってきて「なに?」と。見た感じ、ふたりは父子で旅行中、といったスタイル。
父親が切符を買いに並んでて、息子を改札近くで待たせてたようだった。
そして言ったのが『さっき切符の自販機のとこにカバン置き忘れたかもしれないから見てきて』と。
ええっ?!
それを聞いて急いで息子くんは自販機の方向へ。
おいおい。
カバン置き忘れるって...
少しして息子くんはけっこう大きめな黒いカバンを父親のところに持ってきた。
あったんだ...良かった...なくなってたらどーすんのよ...
だけど父親はほっとした様子も特になく「おお、ありがと」な感じで受け取って
窓口の人と淡々と話してた。

ひとごとながら
両方のシーンで
私はひとりけっこうドキドキ。
昔、3泊滞在したアメリカのホテルで
チェックアウトして15分後くらいに、高校生の息子が
i podタッチを部屋に置き忘れたことに気づき
すぐにホテルに電話したのに
「部屋にはなにもありません」と言われて終了。
日本のホテルじゃありえないが現実はそうだった。
たぶん部屋のクリーニングに入られて
担当者にすぐ盗られた、それしか考えられず泣き寝入りだった。
忘れた方が悪い、置きっ放しにしたほうが悪い
自己管理が甘いやつが悪い
海外ではそうだから
人のものを盗るほうが悪いに決まってても
結局のところ、社会はそういうことなんだ、と
帰国の飛行機で息子ともども真っ暗な気分で
管理がどこか甘かった日本人としての自分たち、うかつだった自分たちをなんか
心の中で責めながら帰るという、辛かった思い出のある旅だった。 

後日談として
それから4年後。
盗られたそれはおそらくアメリカ内で売買されながら(すぐロックかかって使い物にならなかったはずだから)
最終的にどこかのフリーマーケット会場にたどりつき
そこで買った人がなにやら操作したら、息子に関する情報の表示画面にたどりついたようで
なんと、東京の息子に直接連絡してきたらしい。
フリーマーケットで買ったんだけど、これあなたの物でしょう?と。
そして、富山に引っ越した両親のところの住所を教えたからそっちにもしかしたら送ってくれるかも、
と息子が言ってきた。
え〜まさかぁ〜…まったくの他人にわざわざ国際便で送るかねぇ、そんな親切な人いるかねぇ…と思ってたら
ちゃんと梱包してその人は国際便で送ってきてくれたのだった。信じられない思いと
アメリカにまだこんないい人がいた、という気持ちの救い。

だけど
やっぱり
海外だけでなく、日本でも
自分の物、貴重品の管理、安全管理は緊張感もってちゃんとしないと
とは思います。日本人、ちょっとのんびりしてるから...

 

リンドウの青紫を見ると
秋を感じられるので買ってきました。


 

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by yukari  at 13:04
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