若いってことは
若い=考えが浅い=コワいもの知らず
昨夜の仕事中、それを実感した。
たしか今年の仕事始めで、
”お、こいつは見込みがあるかも”と期待した20代前半の男の子。
緊張感があったのは数日だけで
もうすっかり以前のちゃらちゃらした会話も口にするように。
厨房の雰囲気にすっかり慣れたと思われる。
「厨房の仕事に関わることになったことだし、今年は資格でもとろうかと思ってるんすよ」
まさか...と思いながら会話を聞きながら、黙ってあたしは仕事。
そしたら
「やっぱ調理師かなぁと思って」
「調理師って学校卒業したらとれるって聞いたから、そんなに難しくないのかなと」
...
いらっとしながらあたしは黙って仕事。
こいつは先週、思いきり庖丁で指切って病院で5針縫っとる。
その日は遅番やったのに急きょ帰宅。
あたしだったら恥ずかしくてそんなこと絶対いやだが
そのキズもいえたのか、平気でようもまぁそんなことを...
「1ヶ月に2個くらいずつ資格とっていこうかと思ってるんすよね」
無理無理...なに考えてんだ??と思いながら黙って仕事。
さらに
「調理師のテストってどんな問題なんすか?”これは何切りですか?”とかそういうのですかね?」
...んな初歩的な問題...
ていうか
厨房入ってまだ10日ほどのヤツが、調理師の試験受ける資格自体、ないはず...
20年ほど前はたしか実務経験2年以上ないと試験受けれんかったはず...今はひょっとして誰でも受けれんの?
まさか...いちおう国家資格や、そんな簡単に受けて万が一でも受かるなんてそんな簡単なことじゃないはず...
20代前半の女の子社員も実は調理師は持っとらんらしく、一緒に受けようかとか言うとる。
ふたりして
あーなんじゃないの?こーなんじゃないの?と推測で調理師試験の話を。
それよりなにより
ふたりして左利き。調理師で左ききはちょっと致命的。庖丁は右利き用に作られとるし。
本気なら資格について本屋で調べるとかどうでもできるやろ、と思うが
「どこで試験受けるんすか?」とか「え、年に1回しか試験ないんすか?」とか
まわりの社員に聞くばかり。だから〜なんでそうやっていちいち頼る〜?自分でどうにかしようと
20代にもなれば普通は考えんか〜?
そして極めつけが
「たしか今はマークシートだからちょっと衛生学勉強したら受かるんじゃない?」と
気楽に声かけとる社員が。
もしもよ、たいして勉強もせんと万が一受かったとしたら
知識ないそんなヤツ部下にしてあんたそれでい〜の?!
ともかく
本気なら自分たちで調べて...。
受ける段階にまで到達できるのかどうか
ま、そこから見ものやな。。。