名前がでてこない
友人と話してて
『あの映画に出てた人、えーっとー名前なんだっけー』
『ほら昔、貴花田とつきあってて、あれ、顔は浮かぶんだけどなー名前が出てこないー』
会話が成立しないくらいにいろんな人の名前が出てこなくなってる自分たちに気がついた。
だけど
ぱっとフルネームが出てくる人もいる。
つまり
たぶんだけど
日頃から興味があって多少ファンだったり
しょっちゅう口に出してるような名前だったりすれば
大丈夫で、
それほどファンでもなければ
それほど関わりもなければ
日頃からその名前を口にだす機会もないような人については
顔は浮かんでも名前は浮かばない、
簡単にいえば興味も無いし、と
そういうことになるんだと思う。
あ、6時間経ってさっきのやっと思い出した。”宮沢りえ”だった。
かつて
直接関わったはずの同級生たちや
サークル仲間たちや
かつての職場のメンバー
そういう人たちでも
ここ数年から数十年ほとんど関わりがない人たちについては
顔はぼんやり浮かんでも
名前が思い出せない。
縁あって関わったはずだろうに
今じゃわずかにつながる細い糸もほぼちぎれかけてるくらいの過去のものになってて
そのときそのとき同じ空間で出会ってきた人たちよりも
今は直接会うことのできるほんの数名と
ネット上で会話が成立できてる遠方の人たち数名
その人たちの名前しか自分の脳にインプットしきれない。
脳が衰えた、というのもあるんだろうけど
精神的に受け入れたいと思える人がかなり厳選された結果、とも言える。
昔は
友達が少ないより多い方がいい、と思ってた。
だけど最近
友達が多い人ってそれほんとに友達?って聞きたくなる。
知り合いは多くても
友達と呼べる人ってそう多くはないんじゃないか?知り合いをちゃっかり友達って言ってないか?
それに気がついてから
友達、そんなにいないわ、と素直に言えるようになったし
それが普通とやっと思えるようになったらけっこう気がラクになった。
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