原点
結婚してから10回め。
あたし個人としては、
学生時代の一人暮らしのときのもあわせると
トータル14回め、になる引っ越しを
とうとうすることになった。年内に。
というわけで
3年ぶりにまた自分たちの持ち物のチェックがひとつひとつ必要な状況になった。
こういうことが物の整理のいいきっかけになる、とも思ってる。
気がつけばここんとこ
暮らす空間はだんだんちょっとずつせまいところを選んでる。
せまくなるだけにそれまでの物が置けなくなって
そうなるとあきらめがつくというか、置けないんだからしょうがないというか
そのたび人にあげたり、リサイクル屋に売ったり、大型ごみで処分したり。
まぁそういうこと繰り返してばかりで引っ越しビンボーなんだけど
引っ越し作業でうちらはずいぶんといろんなことを学んできた気はしてる。
今度のところは今よりさらにせまいから
今持ってる物の大半が置けなくなる。大きい物はほとんど。昔の思い出が詰まってる小さい物たちも。
だけどちょっと嬉しい。だって、
正直あたしは物が多くなるとツライ。部屋に充分な余白が欲しい。
自分の物は各自、スーツケース1個におさまるていどの量におさえるのが最終的理想だし
家財も台所道具とテーブルと椅子と布団さえあれば結局どうにかなるといつも思ってる。
思い出物は好きだけど
最近、目にする思い出物が多すぎると前になかなか進めないんじゃないかという気がしてる。思い出は思い出。
自然に思いだせるものがほんとの思い出なんだろうと。
物を見てなつかしがるのは、単に過去にしがみついてるだけなんじゃないかと。
見てなつかしがりたい物は各自で厳選してほんの少しにしよう。
あれも置けない
これも置けない
置けないんだから手放そうね。これからの生活のために。これからの自分がちょっと前に進むために。
こういう状況になってみたら、人並みに物欲がある男たちですら意外とどんどん手放し始めてる。
結局、今の自分にとって絶対手放せない物なんて、ほんのちょっとの量だなということに
だいぶ気がついてきたみたいだ。
もし今、天災があったとして逃げるのに5分くらいあるとして
とっさに鞄に詰めて持ち出すかもしれない物、持ち出さなかったら後悔するだろう物、
それはなんだろう?と想像して、ふと思いついた物。
それが結局今の自分にとってほんとに必要な物なんだから。