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シャドーボックス教室にて

まずベランダに梅干ししといてから

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シャドーボックス教室スタート。

思ったとおり
大作を9割がた自力で完成させて持って来た生徒さん。
ひょっとしてもう額に入れていい感じですか?完成と思っていいですか?という感じで見せてくれた。
けど
せっかくの大作。いつ眺めても満足の作品に仕上げてもらいたいので、
ここと...このへん...それとここ、もうちょい足すと立体的になってもっとよくなりますよ、と
いちおうあたしの以前の作品を見せて、見比べてもらうと...

あ、ほんとだ!ここ貼ると全然ちがいますね〜!

で、さっそくとりかかる生徒さん。
60代になっても彼女のように”素直”に人のアドバイスをきける人はけっこう珍しいといつも思う。

年をとるごとに、人は頑固になりがちだ。
実際、身近なところにいる40代の人たちはけっこう頑固で
自分のやり方が絶対正しいと主張する人も多い。たとえ多数決で、自分が少数派側という現実をつきつけられても
『それでもさー、絶対こっちのやり方のほうがいいと思わない?』とか『ほら、そっちのやり方だとそういう手間がかかるじゃない』とか
意地でも自分のやり方のほうが合理的でいいのよ、ということを周囲に思い分からせようと主張する。
最近 そういうことが職場であって、はたで見ながらあっけにとられたというか、苦笑いするしかなかった。
そんなに、自分のやり方を否定されるのが嫌なんだろうか、ひょっとして自分の中の常識をくつがえされることがコワいんだろうか、
自分はずっとこうしてきたけど、そういうやり方でもいいのねという風に柔軟に考える事はできないんだろうか。
40代でそんなんじゃ、50代〜70代...そしておばあちゃんになったとき、
若い人やまわりの意見をいっさい受け付けない、ただの頑固ばあさんになっちゃうなぁ。

あたしの父は、あたしが中学生だった当時、ちょびっと流行った『少女隊』のメンバーの名前をすらすら言って
あたしはえらく驚かされたことがあった。というか娘としてかなりウケたし、学校で友人にそのことを話してすごく感動されたことがあった。
だってあたしははっきり言って少女隊にはまったく興味なかったから、
娘のあたしが覚えてないってのにおとーさん、なんでアイドルたちの名前全部知ってんの〜?!な感じだったから。
だけどそういいながら実はちょっと、おとうさん可愛い〜、と思って嬉しかった。若い子の話題についてくように努力してんのかもなと。
感覚が若いお父さんだなと。
それにひきかえ、
今のあたしはAKB48もジャニーズも、メンバーの名前なんて覚える気もない。いや、覚えなくてもいいのかもしんないけど
問題は、『アイドルなんてどーでもいい』と門前払いしちゃってる意識。今の若い子たちの興味を理解する気がさらさらない感覚。
それこそ柔軟性がないと言われればそれまでだ。
年とともに、ただでさえ人の名前も覚えられなくなってる。
頭の体操がてら、テレビにしょっちゅう出てる子たちの名前くらい覚えてみようか。
覚えたら、少しはちがう角度から興味もわくのかも。今の子たちの興味や考え方も少しは理解できるようになるのかも。
なんでもかんでも自分の興味以外は門前払い、は頑固ばあさんの入り口。気をつけなくちゃ...。


by yukari  at 17:27
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