不覚の朝
日曜の朝。
次男がメモに気づいた音。
そもそもメモたどってプレゼント、ゆうがは、昨夜寝る前に次男が希望だしたからそうしよか、ゆうことやった。
彼は布団から這い出てお茶の間に向かった。。。
どれ...と思ってあたしも起きた。
「お母さん、もう、やっていい?」お茶の間オリエンテーリングがしたくてたまらない様子でこたつで待つ次男。
「おにいちゃんと一緒にやんな」「うんっ!」
次男がアニキの部屋へ行った直後、プレゼント隠しといたとこに目をやると...ないっ?!
...ない...ない...ない!!
その1歩手前に置いたメモの場所を見る。
ない...
完全にパニック。慌てて夫をたたき起こした。
「ないっ!ないよ!なんで???」「みつけたんじゃないのか?」「え、だって今からやっていい?ってちゃんと待っとったよ」
にこにこ息子たち戻って来た。
「あ、風呂あがってからね。先に風呂はいって」
いったんアニキの部屋にふたり戻して、動揺をおさめつつ。。。
やっぱどう考えてもわからん、泥棒入った形跡もないよなぁ...
いやぁ...ほんまもんのサンタの仕業やったらどうしよ、
ほんでクリスマス当日におもむろに元の場所にあらわれたりしたら...ほんまどーしよ...クリスマスのミステリーかぁ?
しゃあないからこの不思議な現象を説明しにふたりの部屋へ。
「あのさぁ...プレゼント、消えちゃったんだよ!ないの、置いたとこに!」
次男、えっ??驚き顔。いまからさー始めようとわくわくしとっただけに当然や。
だが、長男は、...え、もしかして??...という顔で机の下からなにかをだした。
「あ!!」
まさにそれやった。
驚きのあまり、「なんでぇ〜?!ちょっとぉ〜勘弁してよ〜!!」なかば攻め気味に言ってしもた。
が、実は長男はまったく悪くなかった。
なぜなら
プレゼントの一歩手前のメモはラーメン丼の中で
その1歩手前は...アニキの引き出しの中。
なんも知らんアニキは朝起きて、腕時計をもとの場所に戻そうといつもの引き出しを開けたと。
するとそこにいきなり
”ラーメン丼の中だよ〜ん”と書かれたメモ。
な、なんだ??と思って見に行くわなぁ。そしたら”プレゼントはクリスマスの靴下のとこだよ”とまたメモがあれば
当然靴下のとこに行くわなぁ。。。そこにプレゼントがあれば当然それは自分へのプレゼントやと開けるわなぁ。。。
結局2ステップでプレゼントゲットしてしもたアニキ。
それも「なんで〜?!」ととっさに母にせめられ、弟にせめられ、そこで状況がわかってきて「ごめん...」とあやまるアニキ。
ふたり風呂に入っとるあいだにあたしはまったく悪くないアニキをせめたことをものすごく反省し、
実はもう1個ある二人向けのプレゼントにも、この際オリエンテーリングでたどりつくように慌ててメモをばらまいた。
結局風呂上がりにふたりで一緒にオリエンテーリングしきりなおし。
もう1個、実はこっちがメインのプレゼントや、さっきのはまぁおまけやったんや、ゆうことにしたら、
ふたり、え、そーなの??!とはりきって部屋の中たどりはじめた。
結果、たどりついたプレゼントには喜んでもらえたからよかったけど
しかしほんま...なんでうかつにも早起きのアニキのひきだしにメモいれてしもたんやろ。
次男のスタートの紙には「おにいちゃんと一緒にね」ゆうて書いたがに
ひきだしのほうには、まさかそっからスタートするキケンは予測できんで書いとらんだからなぁ。。。