親からの遺産
最近、
近所に赤い字ででかでかと『売物件』と書かれた看板がたてられた一戸建てがある。
はっきりいって一等地にあるその家は、家そのものはかなり古くどんより。
でも立派な大きな木が両サイドに植わってて、
土地がけっこう広い。
ネット上の情報によれば”7500万円”の売値がつけられてた。うひゃあ〜。。。
で、売り主からの売却の理由が
”相続しましたが、住む予定がないので売却することにしました”とあった。
この年でいちおう一戸建てを買った経験と売った経験の両方をしてしまったうちらは
「うへぇ〜相続物件かぁ〜...」とちょっとその売り主の立場が気の毒に思った。
不動産は大きな財産であり、親がいなくなったら子にやれば子の暮らしの大きな足しになるだろうと
親は信じてたと思う。そうできた時代もたしかにあったのかもしれない。
だけど
今こういうものは単なる負担でしかない。
もう自分の暮らしが別のところにある子の場合
こんな大きな家を相続しちゃって、多額の相続税発生するわ、
どんだけか想像もつかないほどの固定資産税をひたすらに払い続けなくちゃならなくなるわで
それも住むつもりもないとなればこりゃもうどうにかしたくなるわねぇ。
古い家ってのははっきりいえばありがた迷惑な物の代表だわね。
だけどこの額やと簡単には売れんやろなぁ。
親は子にあんまり物は残さん方がいいな。
遺産で親戚からんでおおもめ、という話もよくあるし、
子のためにと残した物でかえって子の生活をひっ迫&わずらわしくさせてしまう場合もある。
なんにもないとなれば最初から変な期待もないしもめることもなくて平和。
子のために親としてやっとけることは
楽しい思い出づくりと
物がなくても多少不便でもどうにか楽しく暮らしていけるようきたえといてやることと
できるだけ自分たちの物は少しずつ減らしとく
そのくらいか。
今日は少し、自分の物、整頓しとこかな。