嬉しかった日
札幌駅で生徒さんたちと待ち合わせてステラプレイスの上でランチした。
60代、50代、そしてあたし40代の3人。
年代はそれぞれちがうのに、なんだか安心して話せる3人。
たぶん、アートでつながった3人だから。
ランチ後は地下に降りて、駅構内の喫茶店でお茶。
気がつけば夕方。
時間、早かったなー。
趣味でつながるってやっぱりいい関係だなと思った。
子どもがらみは、いいときもあればややこしくなるときもあるし、
仕事がらみは、どこかやっぱり気が許せない部分があるし、
ご近所さんがらみは、よほど合えばいいけど、そうじゃないときは面倒くさいことになることも。
北海道に来て7年目。
これまでに同じ年代40代の『知り合い』は何人かできたけど、本当に友達になれた人、
たまにランチでもしようとこっちから気楽に声かけられるような相手は、ぱっと思い当たるところで2人。
それもその2人とも石狩在住。近くないから年に数回会えるだけで嬉しい相手。
札幌市内には住んで3年経ったけど、まだひとりもできてない気がする。
それはあたしにも原因がある。自分から積極的に関わろうとしないから。
その理由として、
このエリアのお母さんがたは、とてもしっかり母してて、きちんとしてて、学校にも先生にも熱心に関わって、
人前でお話されるのも大変上手。それで
なんだか緊張しちゃうんだな、あたしが。それで、
自分のいい加減さを実感してしまって勝手に引け目を感じてしまうんだな。
何人かのグループでわいわい楽しそうにランチしてる同年代のお母さんたちをこのへんで見かけると、
正直ちょっとうらやましくなることはある。
そういうときは自分の孤独感がひときわ増す。あー、近所に友達いないなーって。
ゴールデンウィーク。円山公園のジンギスカン花見宴会の、大勢の人たちの楽しそうな光景がくりひろげられる季節が
また今年ももうすぐやってくる。だけどあたしは一緒に花見ができる仲間がいないから
毎年切ない季節だったりする。桜は見たいが楽しそうな様子はひとりさみしくなるからあんまり見たくない。それが本音。
結局心おきなくしゃべれる、自分のことをわかってくれてる友達は、
富山だったり、全国に散らばってる京都時代や東京時代の仲間たち、苦労をともにしたアメリカ仲間なんだなーと思って、
本州からの移住者としてのあいかわらずまだ新参者気分のさみしさをひとり札幌で実感したりする。
でも、
だからといって、子どもがちょっと関係してる母友PTA仲間グループの中にいつも入っていたいかと言うと、
実はそれほどでもない気持ちが少しあるのも事実。
団体行動で縛られるのは面倒くさいし、どうしても話題が学校のことや子どものことや先生のことになりがちなのが
それほど母業が熱心でないあたしにとってはあんまり楽しくないもんで。
ほんと矛盾してるよな。
だから、同年代にこだわるのをやめればさみしくないんだなとわかった。
趣味の話ができる間柄が一番楽しい。
趣味が合えば、年代ばらばらでも性別ばらばらでも楽しい時間が過ごせる。
あたしにとって楽しい時間が過ごせそうな空間は
アート、音楽、映画話ができる空間
料理話ができる空間
お魚話ができる空間
旅行話ができる空間。
脱力いい加減話ができる空間。
そういう空間で一緒にすごせる仲間がこれからちょっとずつ増えていけばいいなぁ。