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どこで泳げば

青空じゃない札幌。

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週末は、ていねプールが仕分けられたというニュースにちょっと残念な気持ちだった。
あたしは石狩に来てまだ地名も位置もなんだかわかんない最初の夏に、
ていねプールのレストランの夏期バイトにやとってもらった。
路線バスに乗ってまずは手稲駅に出て、
そこからJRに乗ってひと駅の稲積公園駅で降りて歩けばすぐ着く、というわかりやすさに救われての通勤だった。
小学生も中学生も入場料がタダ、にまず驚いたけど、さすが札幌、子どもに手厚い、とも思った。
ただでさえ夏やプールを満喫しづらい北海道の子どもたちが、夏休みにここなら友達同士で来れて、
好きに1日じゅう遊べて、お金がかかるのはせいぜいで昼に食べるものくらい。それもうちから弁当持って来たり、
向かいのコンビニでカップラーメン買ってきて済ませたり、レストランのテーブルにはついてもタダの飲料水だけ湯のみについだりして、あまりお金かけないようにみんな工夫しながら楽しんでた。

それでも北海道なので夏のくせにいきなり寒くなって、レストランに暖をとりに逃げ込んでくる子たち。
さすがにそういうときはうどんやラーメンを注文。作って出してあげると、みんなあったかそうに嬉しそうに食べてたなぁ。
仕事としてはけっこう天気に左右されて、朝から大雨だと客も来ないだろうとすぐ帰らされたりすることもあったけど、
それでも転職直後で不安定だった我が家にとってはありがたい収入だった。
母が夏中働きに出てうちにいないから、当時小学生だった息子たちは父親に連れられてていねプールに遊びに来て、
レストランで働く母(あたし)を遠目に見ながらラーメンを食べた。そんな夏だった。

息子たちはもうちびっこではないけど、市内でああして気楽にプールで遊べる施設は貴重だと思ってた。
マルヤマクラスが建つ前にあったメルパルクのプールも夏は子供たちに解放されてたらしいが、
マルヤマクラスはいちおうプールを作る条件で建ったと聞いたけど、そのプールは完全にスポーツクラブのもの。
地域に開放なんかされてない。子供たちが泳ぎたいと思ったら、スポーツクラブにでも入会しないと、
なかなか簡単に泳ぎにも行けないから、地域の水泳教室をとっくに終えた息子たちは最近「泳ぎたいなぁ〜」と。
子ども多いのに子ども同士で気楽にぱっと行ける市営のプールはこの地域にないよねー。

仕分けは大事だけどねぇ。もっと子どものことを考えてあげないと、その親たちにも不満は募って、
それがまた別のとこに影響したりもするのにな。子どもに手厚い札幌を目指してほしかったな。

by yukari  at 11:25
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