収入があって支出があるということ
長男、昨日学校から、卒業アルバムの代金の振込用紙をもらってきた。
卒業アルバム...もうそういう段階。いよいよほんとの親離れ、子離れ。
その心の準備としてもいいタイミングで、長男、昨夜から始まった夜バイト。
朝から学校そしてその後夕方から夜までバイト、という、どこかで見たような...
あっ、これって20歳のあたしじゃん...
毎日朝から調理師学校そして夕方から夜までバイトだったあたし...。
でも
息子、学校&バイトの日々は冬休みに入る前の今週ほんの3日間だけで、週末からは学校がないからバイトだけか。
そのバイトは週5だけ、そして2ヶ月限定、そしてバイト代は今回100%自分の欲しいものだけに使える息子。
東京のラッシュの、痴漢に遭遇しながらの不健康な電車通学通勤。学校もバイトも週6、1年間みっちり、そしてバイト代は会社の寮費も含めて自分の生活費そのものだったあたし。
なんかやっぱし全然ちがうな。
そういえば...高校生のときやってた地元のバイト、バイト代もらったら『もらった』とか言って母親にそのまま渡してたなぁ。
時給480円で月にせいぜい25000円行くか行かないかだったけど、
それでなにか服買いたいだの、そういう欲求もなにもなくて、『はい』って素直に渡して
『ご苦労さん』て母は受け取った。『貯金しとくからね』って。
でもその自分の通帳を見たわけでもなく。あたし、単純にバイトしてお金を得る体験がしてみたかったんだと思う。
お年玉もそうだ。親戚からもらったら『はい』って親に渡した。そのときも『貯金しとくからね』って言ってくれたけど、
自分の通帳を見たことも見せてもらったこともない。結婚する時にそれまでの貯金の記録がついたものを受け取った、という現実もない。
物欲がないから、思いだしたようにあたしから”あれ買うためにあのお金いるんだけど”なんていう場面がほとんどなかった。
数年前に母は電話で話の流れの中でぽろっと『あれはほんまに助かったわ』と言った。え、助かった?
つまり...想像ではあるけど、
ところどころで切羽詰まった状況になったときに、あのバイト代とお年玉、ちゃっかり急場しのぎに使ってたんじゃないか?
ま、役に立ってたんならそれでいいけど。ただ、子に経済観念をつけさす教育は、なってなかったんじゃないか。
だから短大でもひとり暮らし、飲み会は3次会まで参加が普通でしょなんていうお気楽女子大生やっちゃったんだ。
それを反省して、東京暮らしになってからは全部自分の収入でやってきたけど。
いい機会なので、
今朝、息子の通帳から卒業アルバム代の振込をしといた。
バイト代もこの通帳に振り込まれることになってるから、記帳されるんだろし、
これからは自分の通帳を自分で見て、自分のことに関してのお金を動きを実感してもらおう。
大学に入る時に、自分のパソコンが寮の自分の部屋に必要になるらしく、
息子の2ヶ月のバイト代はパソコン買って消えることになる。
自分の収入で自分のものを買う。通帳にふりこまれたバイト代を引き出して自分のパソコンを買うなんて
それ、ほんと大きなヨロコビだよなぁ。