トップページ »  » 無力感の中で

無力感の中で

中学は終業式だった。外は雪だった。

DSCF6330.JPG

この1年、
書いては消し、また書いては結局更新を止めといた自分の日常。
日記なんだから思った通り、事実の通り、書いとけばいいのかもしれない。
だけど書けば書くほど落ち込んだ。
怒りもぶちまけたけど、読み返してみて疲れた。
数時間かけて書いたものを一瞬で全部消した。
だから自分の今残ってる日記の日常を見ると、
うちは平和で悩みもなさそうな感じというか、さらっと薄っぺらい感じだな、とさっき思った。


少なくとも、先週はあたしが怒りから次男に投げた物がいくつか壊れた。
この1年で夫は何度か中学校から呼び出しをくらった。
なにも知らずあたしが仕事で疲れて帰宅した夜中に、夫から事情を聞いて、真夜中に親として大泣きさせられたことが多々あった。
この1年、我が家はほんとに修羅場だった。
それがまだ、年齢的に不安定な次男のことだけで終わっていたらよかった。
だけど長男にもさんざん泣かされた。
大学が決まるまでの迷走から始まって何度も言い合いになり、
あいまには部活の中での自分から引き受けたはずの部長という立場での責任やプレッシャーでどーんと暗くなってて、
それが家族の中にいてもひじょーに不愉快な雰囲気をかもしだして、あまりに茶の間に影響するときはとことん注意した。

やっと部活も終わって大学も合格してようやくこっちも気がラクになるかと思えば今度は、
まだ友達と一緒に喜べない自分の立場にめそめそされて、
バイトをすれば叱られて落ち込んでくるし、
やっとみんなの進路が決まったということで今度はバイト代をもってることで調子に乗りすぎて
みんなに奢りまくる。お金の使い方がおかしい、と注意してももう止められない。
友人宅に泊まるというから快く送り出してやれば、1晩で6000円も使ったと。
楽しくなると、家で心配して待ってるだろう家族に1本連絡入れなきゃという意識も働かない。思いやりもない。
あげくの果てには昨夜、やつあたり、そして開き直り。
『みんな、朝5時までファミレスでしゃべってる』『みんな朝までカラオケ行ってる、それ高校生みんな普通だよ』
『僕だけ夕食を家に用意されてるから先に帰ってこなきゃいけなかった』『ほんとはもっといたかった』
こっちはただ連絡欲しかっただけだと言ってるだけなのに。
それで、家族に連絡を1本入れない理由としては
『慣れてないから』『どう連絡していいかわからなかったから』『うっかりしてただけ』
そう開き直って正統化しようとした。
18にもなって、もうすぐ大学に行く、もうすぐ家を出る、そこまでの成長をはたしてて、
今なんて被災地で苦しんでる人たち、親をなくした子供たちの姿を連日テレビでも見てて、自分がいかに恵まれてる状況か、
さすがに感謝の気持ちもわいたらしく、息子も『募金してきたよ』と言っていたけど、でもそれなら
なんで一番身近な家族のことだけは思いやれないのか、そこだけ極端になおざりなのか、ほんとに理解に苦しむ。
うっかりしてただけ。
泣けて泣けて、なんで今あたしは北海道に住んでるんだろう、この18年間なんだったんだろう、
それくらいの衝撃だった。ばからしい。親をやめたい、そう思った。

そのせいで今日はむくんだ顔でだるく過ごしながら
午後、生の筍を買ってきた。
家族の中で親としてもうやる気が失せかけてても、
頑張ってくれてる夫の妻としては
ちゃんと頑張りにこたえてあげたい、
自分のことしか考えてないような息子たちとは全然ちがうし。

DSCF6329.JPG

昨日、教室で習ったばかり。あらためて旬のものをみなおしたから。
DSCF6331.JPG

明日の誕生日は、習ったメニューと今の自分が思いついてる料理、夫に作ろうと思った夕方。


by yukari  at 22:29
2022年9月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30