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気になったから借りた

和食の板前から運送の仕事に転職、それをきっかけに引っ越し屋を始め、その後、
遺品整理会社を設立した、という人の

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遺品整理から家の解体まで
遺族が一度も立ち会わず、すべてをまかされることがあるという。
状況はいろいろ、事情も遺族の感情もさまざまなので、
そういうときはお金や通帳などは保管し、後日引き取りにこられれば渡すが
それさえも引き取りにこない人も多いという。
そんな仕事の中で、遺品を見るとその方の生き様やおつきあいしてた人間関係なども
見えてきて、
独居老人でも、携帯電話の履歴などから、親しい人間関係があったことがわかったり、
それなりの職業の人の部屋がびっくりするくらい物を抱え込んで散らかしていたりと
そのひとつひとつが在りし日の故人のすべてを語る物、いわば”故人情報”のすべてなんです、と。

その残された”故人情報”で遺族をわずらわせたり、トラブルの元にならないように願ってる、と。
遺品によって知られた恥は故人が自分ではどうすることもできず、赤面しながら天国からその状況を見守ることしかできない、と。
言われればたしかにそう。
客観的に見ても、自分のまわりの物たちは自分の情報を伝える物だなぁと思う。
掃除をなまけてほこりがたまってる箇所は、明らかに『けっこう掃除がテキトーなあたし』を語るだろうし、
こまごまとしたシャドーボックスの作品たちは『意外とこういうことはじっくりやるあたし』を語るだろうし
洋服の引き出しの中がぐちゃぐちゃになってしまってるとこは『整理がいい加減なあたし』をはっきり語ってしまうだろう。

孤独死や自殺、突然死の現場もあり、生々しくてたいそうなことだけど、
必要とされてるからという使命をもって役目を果たしているらしい。
自殺現場での、悲しみを綴った故人の日記については、
遺族の目に触れないように配慮して処分もするんだそうだ。
なぜなら、それを見ることで知りたくもない深い悲しみを遺族が感じてしまうことは、この仕事としては本意ではないから、と。
奥が深い、そして情も深くなければできない仕事だ...。

by yukari  at 22:46
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