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vol.3はあるのか

今日も快晴すぎ。まぶしいしあたしには暑い。

2年前の11月、
自分は『ちいさなシャドーボックス展vol.2』を開いてた。
はるか昔の出来事のようだけど
まだほんの、2年前のこと。

昨日、パッチワークの展示会を観に行って
あぁ、秋にこういう芸術作品を眺めるっていうのは
やっぱいいなぁと。
ただ眺めただけなんだけど、その10分15分で
ちょっと心が落ち着いた感じがした。
物を眺めてる時は、目は物に向かっているわけで
日頃の自分をとりまく雑多な事から瞬間離れてる。
たぶん、それがいいのかも。
布の小さな1枚1枚をつないでこんなに素晴らしい大作を仕上げるまでの長かったろう時間と、
その手間を想像しながら、”すごいなー”と思いながらきれいな物をただ眺める、そこから
”小さいものでもちょっとずつ時間かけてやればいつかこうなるんだ...”と
感動したり
”1日に少しでもなにかやり始めたら何かが変わるかも”などと
自分の日頃のペースを少し見直そうかという意識も芽生えたり。
時間をかけて作られた作品を見る、というのは
意外な効用があるもんだなと。

まわりの誰かにたいしてなにかの貢献はほとんどできてないなぁと最近思う。

18年前、まだパソコンを扱える人は限られてた時代に1歳児をつれての最初の渡米のとき、
現地の情報はかなり乏しく、あたしは日本の実家とエアメールでやりとりしてた。
不便だったなぁ。
2度目の、11年前の渡米のときはパソコンは日本では少し普及しはじめてたけど
それでもまだブログじゃなくてホームページの時代。
今度は小学生と幼児連れで初めての手続きやらなんやらでとまどうことばかりで、
日本人的にはまだ情報が足りなくて本気で困った。
それなのに、アメリカではもうとっくにネット社会に進歩してて
小学生でもパソコンでレポート作る宿題が出されるというそのギャップにも衝撃で、
そういう経験をふまえて書くことで、その後に続く赴任家族への情報になれるんじゃないかと
ホームページで日記を書き始めた。で、
実際にそれをたどってきた方と現地で知り合いになったりもしたから
あぁ確実に役に立ててると嬉しかった。

でも今はパソコンや携帯電話、メールのやりとり、そしてブログというのが一般的になり、
誰もが普通にいろんな情報をUPするようになり、
今さら自分が情報提供するまでもないくらい、みんながこと細かく情報を提供してくれてる。
お店の情報も、
日本人の味覚的に助かるお店を書いてたアメリカ生活とちがい、ここは日本。
はっきり言って、どこそこがいい、なんてもう言えない。好みの問題だもの。
誰かが『この店のこれがおいしい』って書いてても、それを信じて食べに行って”...そうかぁ〜?...”なことだってある。
そのたび、食の好みや価値観は育った地域も関係するし人それぞれ、と思わされてしまう。
もはや、自分の中の評価はみんなに押し付けることじゃないとすら思えてきて
最近は情報を発信することにためらいすら感じてきた。
北海道ミシュランてのが発刊されるらしい。星がつくことで慢心してダメになってく店が増えなきゃいいけど、と願ってる。


だから、
そんな中で自分ができることといえば
ブログはあいかわらずこの日常そのままと思ったことを単純に綴るだけ。

あとは、またいつか、自分が作った物をただ展示して
それで誰かの心が瞬間でも日常から離れてふと力が抜ける、その手伝いができたらいいなということ。
vol.3、いつかできればいいな。


by yukari  at 11:10
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