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木造の家

昨日は前から気になりつつ行けてなかった"開拓の村"というところに行ってきた。
(息子たちは小学生の時に社会科見学でそうそうに連れてってもらってた)
北海道はたかだか100年ちょっと前に開拓民のおかげで開けたところだし、
明治大正には意外な繁栄もあったりして、興味深い歴史がある。

ここは明治大正時代に実際に建ってたものを移築したのがいっぱい集まってて
古い建物が大好きな私は入り口入ってすぐの、かつての木造旅館に、もうやられた。
かつての蕎麦屋、かつての床屋、かつての交番...
古いけれどどう見たって、現代のコンクリートがための建築物よりデザインや構造がすみずみおしゃれだと思う。
中のにおいも、子供の頃に覚えのある、おばあちゃんちの昭和初期〜後期頃の家の中のにおいに近いものを感じて
懐かしくてじーんとした。 

たまたま昨日からこの週末連休期間だけのイベントがおこなわれてて
この村の中で栽培収穫した"まさかりかぼちゃ"とか"8列とうきび"(昔の原始的かぼちゃととうきび)そして"男爵"の
蒸かしたやつを試食としてみんなにふるまってた。
いつも思うが、北海道の言う試食の量は試食サイズじゃない。
しっかり大盤振る舞いで、夫とあたしは、その"試食かぼちゃとうきび男爵"の一皿どかん盛り合わせで昼食がわりになったくらいだった。
 

食べ終わる頃、
イベントの目玉、"大道芸"が始まった。
まずは"ガマの油売り"
次に"紙芝居"
それから"南京玉すだれ"
そして"バナナのたたき売り"

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すっかりタイムスリップ。
まるで当時の村民の感覚で、食い入って見物した。口上がうまくてひきつけられる。
バナナの叩き売りなんて、
ちびっこたちが我さきにと、小銭を手に『300円、はいっはいっ!』で手を挙げて買ってた。
挙げ句の果てにおじさんは『最後に100円にするから...ちょっと待ってろ』と懸命に何度も言うんだけども
子供たちはおじさんを取り囲んで100円になるまで待てない。自分が誰よりも先に買いたくて、500, 400...300、の時点で『はいっはいっ!!』なもんだから最後にはあきらめて『もういいや、300円で売ってやる』になってた。
たかがバナナ。今の子たちにはそれほどありがたくもない果物かもしれないのに
こういうふうにすると、面白くて買いたくて仕方がなくなるんだなぁ。

南京玉すだれも「これは富山県発祥なんですよ」と言われて心底驚いた。そーなの?知らなかったよ。
こきりこの竹が原点らしい。

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心の底から大道芸を楽しんでそのあとは、もとは小樽に建ってた鰊御殿の元祖の巨大木造住宅にひたすらためいきをつき、
ボランティアのおじさんたちのちょろっとした説明により、歴史や建築に理解を深めることもできて
なんか昔って、ビンボーながらも心は今よりけっこう満たされてたんじゃないだろうかとうらやましくなった。

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古い木造の家は皮膚呼吸を感じられた。冬はたしかに寒いだろうけど、夏は薄暗く、すーっとどこからともなく風が通り抜ける。
軒先ののれんが揺れ
板の廊下は足にあたりがやさしい。 
しみじみしたひとときだった。

実家のお酒の置き場所でそういえば昔から見慣れてた気がする赤玉スイートワインを店頭でみつけて
実は自分は一度も飲んだ事がなかったと昨日気がついて、買ってきたのを夜開けた。
 

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甘かった〜。こんなに甘いのか〜初めて知ったよ〜。こりゃジュースだな、とごくごく飲んで
あれ?なんか酔った気が...度数14度だった。コテン...と寝た。そんな昨日。 

 

 

by yukari  at 12:34
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