トップページ »  » 自分にとって

自分にとって

IMG 3202

自分の人生は
自分で決めていいよね。
環境がころころ変わってくうち
どこが自分にとってのベストな場所なのかが
だんだんわからなくなってきた。
実家を出た18歳。
京都の2年間は、ベースを富山においたままの出張気分。
その後の東京での3年間は自立を目指しつつもなにかあれば富山に帰っていいはずの立場。
ここまでは自分の決断で動いてきた。

結婚してからは夫の仕事にただあわせての、神奈川、アメリカ、神奈川、アメリカ、神奈川。
そして、子どものためと夫の希望をふまえて、ついにだーれも知り合いのいなかった北海道へ。
この、生活のフルリセットのタイミングでも 、子どもと夫の環境が優先で
行き先は決まった。
心によぎった、「本当は道東とかもっと田舎とかのほうが好きなんだけどな」な私の思いは
そのタイミングでは優先されなかった。あの10年前の状況では仕方なかったと思う。 
そして気づけば、優先1位だった子供たちはもう順に大人になり始め、北海道からひとりずつ出て行き、
もう親として
環境について手を尽くすことも 必要なくなってきた。
夫は50歳目前で、現役で仕事をするのもあと何年だろう、というところまできてる。
私は生活のためにだけ無我夢中で働いてきた時期を強制的に終え、
体調を整える事、体をいたわることにもう少しむきあわなきゃな年齢になっていて
去年から自分の生活を見直しながらやってきた。
落ち着いて見直しながらやってきてちょうど1年の今、
あたしの中ではひとつの大きな気づきと
結論がでたような気がしてる。

今さらもう無謀じゃないか
そう思わなくもないけど
この先、子供たちも独立してあと何年続くかわからない自分と夫の暮らし
80歳まで生きたとしたら
これから先、私にとっては35年間の暮らしということになる。
残り35年間をどんなふうに過ごしたいか
今のままな感じで1年2年10年20年...と過ごしたいかどうか
今のまま日々すごして、楽しく暮らしてる自分を想像できるかどうか
考えてみた。
そして
このまま50代をむかえ、60代になったとしたら
そうとうさみしい老後になりそうだという気がした。
本来なら、子どもがらみでつきあいができたご家庭が近所にいくつかあって
その延長で、たまに会ったりできるような知り合いが数人でもいてもいいはずの年齢。
あたしはそういう濃くて楽しいつきあいを暮らした先々で毎回頑張って築きあげてきたけど
引っ越しのたびに全部手放さなくてはならなかった。
作っては崩し、作っては崩し
まるでブロックのように。
札幌に来てからも同じように築こうとした。
ところが残念ながら、これまでのようにはスムーズに組み立てられない。どんなに頑張っても。7年近く経っても。
なんでなんだろう?ってずっと不思議だったけど
うっすらわかってきたのは
結局、札幌という土地は、札幌で育ってきた人がそのままいるか、
いったん本州に出たけどやっぱり北海道に戻ってきたという人たちが大半で
昔からの知り合い同士でつながれる環境があるから
わざわざ新参者とつながらなくても十分皆さんは楽しめる。
そして子どもがからめる家庭ならともかく
子どもがすっかり大きくなった状態だと、ほとんどからむ機会もなく
ご近所づきあいの場もあまりない都会の環境ともなれば
外から来た者からすればほんとに近所に誰がいるんだかもわからない。
さらに仕事づきあいもない主婦ともなると接点は0。
私にとっては完全にお手上げなのだった。

息子が中学のとき、クラスのお母さんがたのお茶のお誘いにのったこともある。
でも喜んで行ってみれば、アムウエイの勧誘の場だった。
ただ単に利用されたと思いたくないから
それから何度か参加もして、だいぶ仲良くなったつもり、友人になったつもりでいたけど、
会員をいったんやめたらとたんに連絡がこなくなった。
結局利用されてただけだった。 

それから
今から会わない?と別のところからふいに連絡がきたときも嬉しかったけど
誘っておきながら結局自分の都合のいい場所に私を呼び出すことも多く
はるばる行って帰ってくるたび、「なんかあたしふりまわされてる?」と感じてはむなしくなった。

会えば挨拶くらいはする間柄の人は市内にまぁ何人かできたにしろ
リラックスして個人的に連絡とりあえる間柄のご近所さんはひとりもいない。
つまり市内に友人といえる人が結局だれもいないということだ。
このまま年をとってほんとに大丈夫なんだろうか。
避難訓練にもほとんど参加しないこのご近所をみてると
何かあったときに助け合える気がしないし
私が倒れても、最悪だめになっても
きっとこの近所はなんにも知らず、いつものような日常が流れていくんだろなとすら思う。
そしてもし夫になにかあっても
私は助けを求められるようなご近所さんや知り合いがいないから
たぶん、ひとりでどうにかするしかなくて
すごく心細いんだろうな
なんかそういう予感しかしないこの頃だ。





 

by yukari  at 23:54
2022年9月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30