惑う40代
先日、バイト先に
大将の長年の友人(40代前半)という方が来ていて、
1日お手伝いというかたちで朝から一緒に働く機会があった。今回新婚旅行で北海道に来たとかいうのに
嫁さんほったらかして1日この店で働いてていいのか??と不思議だったけど
会話の流れから
どうやら彼は大阪でお店を開きたいらしいことがわかった。
せっかく北海道の友人のとこに来たしついでに飲食業体験もしてみたかったわけね。
だけど
それがかなり無茶苦茶な発想でもあることが大将の話から後日わかった。
飲食業の現実をよく知らない素人が考えることっておそろしい。
このご時世に
梅田でうなぎを扱う飲み屋を開きたいだなんて。
うなぎが絶滅危惧種になってることすら知らないのかもしれない。
うなぎ屋がぞくぞく廃業に追い込まれてる現実もきっと彼は知らないんだろう。
こんな飲み屋があったらいいな、で、夢ふくらむばかりで
魚をさばいたこともなければ、うなぎだってさばいたこともない彼が
職人をやとっての経営ではなく、自分で熱燗をつけたりしてカウンターごしにお客さんと接しての店
(自分にとっても、客として行けるそういう店が今、梅田にあったらいいのに。。。と想像してる店らしい)をもつことを
どうしてもあきらめられない様子らしく。
40代になって、俺はこのまま親からひきついだこの仕事をやってていいのか、
憧れの料理の世界に転身する最後のチャンスじゃないのか、と迷いもあってのことらしい。
親からまかされた自宅電気工事会社の跡継ぎ(社長)でもある彼には
飲食業の厳しさは友人としてどれだけ言っても伝わらなかったようだ。
だけどまぁ実際、現実に店開くとこまではもちこめないだろうね。。。というのが
気の毒だが、昨日の時点でのうちら大将と板さんと私の共通意見だった。
生活がかかって飲食業にたずさわってる者とは、飲食業に対しての意識がちがいすぎるもの。
だけど
40代になって節目として今後の人生を考える気持ちはわからなくもない。
うちの夫も退職して北海道まで来ちゃったの、40歳だったしね。
『40にして惑わず』
そんなの現代は無理無理。
40代はたぶん、一番惑う年かも。
私も今、46にして人生で一番惑ってるし。
コメントはありません