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アイヌ文化ふたつめ

前回、アイヌ刺繍を教えてもらいひたすら7時間刺繍にあけくれたが
今回はアイヌ文様の木彫りを教えてもらった。

基本的なアイヌの文様というのがあって、
直線は心のやさしさや正直さ、真心を表し、
曲線には平和や円満、豊かさの意味が含まれている、と。
その中でも鱗の文様、渦巻きや波、そして神の刺がついている様子をあらわすアイウシとよばれる文様、
これが基本だと教えてくれた。
そしてそれらを各自好きなように組み合わせて模様を描いてみてくださいと。
ペンダントの材料は各自2個ずつ。
好きなように、というのが一番困るよね...と悩みながら描いてみる。

DSCF4132.JPG
描いたらあとは彫刻刀で彫るのみ。
あいだに何度か休憩をはさみつつ、本日も7時間作業。
ほんまはもっともっと深く彫ったほうがかっこいいけど
けっこう力のいる作業で、
肩こってくるわ、手ふるえてくるわ。
おじさま生徒さんたちとかおじさま先生がたはさすが男作業で、はっきりくっきり深く彫ってた。
あたしともうひとりの女性生徒には、なかなか過酷な作業ではあったけど
アイヌの民芸品店とかで売られてる木彫り製品の8割は手作業とのことなので、
こうして実際やってみて、これはほんまに手のかかる作品なんやねぇということが
よくわかった。
今度民芸品店でこういう商品見るときがあったら
今までとはちがった目でじっくり見れそうやね。

最後に横の穴にひも通してひとまず出来上がり。

DSCF4133.JPG

このままでもいいし、
ニス塗ってもいいし、
茶色とか黒のアクリル絵の具塗ってもいい、とのことやった。
どうしようかな。
片方ニス塗って
片方は色塗ろうかな。

アイヌの人は、魔除けを重要ポイントに考えるらしく、
服の袖口にも裾にもあちこちに刺繍があるのはそういうとこから魔が入り込まないようにとのことらしい。
こういうペンダントにアイウシ模様を彫るのも、
神の刺で身を守ってくれる意味合いがあるんだと。
ということで
あたしは今までずっと、
サウスダコタでネイティブアメリカンから買うた、バッファローの角のペンダントを自分なりに
魔除けにつけとったけど、
これからはアイヌ文様のペンダントも仲間入り。
心強い。

by yukari  at 18:31
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