民法改正案
いよいよ、具体的な案がでたようだ。
結婚のとき、夫婦の姓はどちらかに統一でも、別々でもよい。
子供の姓はどっちかに統一すればよい。
すでに結婚済みの夫婦は民法改正案が正式に施行されてから1年以内なら改姓可能、ということに、と。
実際これがほんまに通るかどうかは、
あいかわらず男の都合を優先したがる頭の固い年配議員Kがどれだけ邪魔してくるかにかかっとるみたいやけど、
もし通ったら、日本の社会もちょっとだけ現代社会に前進できることになる。これもそうとう遅れとるけど。
実際、アメリカで知り合った家庭はそういうカタチがまったく普通やった。
父は生まれ育った自分の名前そのまんま、
母も生まれ育った名前そのまんま、
子は父の姓での名前、
そして全体としては父主体のファミリー。
クリスマスカードのファミリーへの宛名は、to父の姓ファミリー だ。
結婚はそれでいいじゃないかといつも思ってた。
それだから、結婚して何年経っても、子供がいても、
いつも夫婦はお互い大事にし合えてるんだなとほほえましくながめてた。
ある人は、毎週水曜日の夜は子供たちはベビーシッターに頼み、夫婦でディナーに行くことにしてる、と言ってた。
ある人は、毎年冬休みは子供たちは母親の両親のとこに遊びに行かせ、夫婦は1週間スキー旅行に行ってる、と言ってた。
みな、うちと同じ小学校に子供を通わせてたお父さんお母さんがた。
結婚して親になったら、そういうことはもうあきらめなきゃいけないもんだと日本人はどこか思ってて、
それだからいつのまにかお互いを「お父さん」「お母さん」と呼ぶようになって
いろんなことに緊張感もなくなって。昔、「彼」で「彼女」で、会うときはそれなりに気を使ってたのに。
別姓、というだけでお互い血のつながりのない他人、ということを常々自覚できて
遠慮のない言葉なんてさすがにちょっと吐けなくなって、家の中でも多少気を使いあえるんじゃないか?当然服装も。
夫婦はそういうことって大事。
うちは幸いふたりとも同じ考えやから、
民法改正案がほんまに通ったら、結婚20周年めからのふたりのスタートとして
別姓でやってくことも前向きに検討しよか言うとる。