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節目の日

雨の朝。高校生は終業日。
長男に弁当を作った最終日。

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あっというま、とは言わないけど
この3年間、意外と早かったな、という印象。
高校生は自分の判断で動けるから、中学生のときほど生活面で親は手がかからないし、
学校の話や友達の話を聞いてもけっこう面白くて、親のほうもずいぶんと楽しませてもらった。
大学受験が近くなった高3になってからはまぁいろいろ振り回されたけど。
それでもやっぱりありがとうだな。

明日からは冬休み。
自宅で過ごす高校生最後の冬。
来月のセンター試験の準備もあるし、バイトもあるし、大学から出された提出課題もある。
少しずつ、春から家を出る気持ちの準備もしながら、充実の冬にしてくれれば。
こうして子は親から少しずつ離れていく準備をして、
親のほうもがっちり守っていた腕をほどいていくことになるんだな。

そして今日は
父の命日。
20年前、天国から地獄に落ちるってのはこういうことを言うのかとうつろな頭で思いながら東京から富山への汽車に飛び乗った、
ほんとに突然父と完全に別れることになってしまった日。
そりゃ、その3週間前に結納は挙げたけどさ、娘のことはこれから夫にバトンタッチか〜と実感しただろうけど、
腕をほどくどころか、自分が完全に消えてなくなってしまうことはなかったろうに...。
せめて半年後の花嫁姿、父親として見届けてからにしてほしかった。
まぁその後は今度、孫を見てからにしてほしかった、になるし、
孫の成長も見届けてからにしてほしかった、になるんだろうし、
孫の結婚も、ひ孫も...きりはないんだけど、
それでも。

クリスマス目前で家の中も街もクリスマス一色のこの日。
きらきらのイルミネーションの中にいた自分のまわりの照明だけがバチッと切られて
真っ暗闇に突き落とされたあの時の絶望感は、20年経っても残念ながら相変わらず鮮明だ。

by yukari  at 09:13
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