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ショックな出来事が続いて

8月に誕生日の、うちの次男は、
8月終わりに新学年が始まるアメリカでは
日本でいう、『早生まれ、それも3月末生まれ』的ちびっこだった。
なので、9月の誕生日の子は日本でいう4月うまれみたいなもんで、
当時仲良くしてた9月うまれのDavidは、次男とはほぼ1年、年の差がある、おにいさんだったということだ。
天真爛漫で無邪気だったうちの息子のふるまい(結局1歳年下だったわけだし)に、
もしかしたらみんな、弟的な可愛らしさを感じてくれてたのかもしれない。
その割にリーダーシップもとる次男に面白がって、Davidやその他の仲間たちはいつも息子と無邪気に遊んでくれてた。

彼は去年の8月終わりからLosAltos Highschoolに通い始めてる、と彼の家から最近、近況報告のお手紙と家族写真が届いた。
もしあのままうちもアメリカに残っていたら、一緒に今、高校生をやってるのかもしれない。
今、日本で次男はまだ中2というのに、いつのまに、年の差がここまで大きくなってしまったのかと愕然とした。

一緒に真っ赤なロールアップをなめて遊んでたDavidは、今はすっかりお父さんの背を抜いて成長しきった賢そうな
高校生になってた。当時まだちっちゃかった妹も今じゃ小学5年生。
息子は、帰国で離れたこの数年のお互いの積み重ねてきたもののちがいを
Davidの写真からただよってくる成長ぶりに感じ取るしかなかった。
どちらかというと、妹のほうの雰囲気が、今の自分やこの環境というか、学校で関わってる友達の雰囲気に近いような気がする、とも言った。相手はまだ小学生なのに、自分もふくめた日本の中学生の雰囲気は、まるでアメリカの小学生高学年そのもの、と。
とても今のDavidと息子はかつて同じクラスメートだったとは思えない。客観的にあたしが見てもホントそう思う。

個人主義のアメリカでは高学年ともなると、宿題にも甘えは許されなかった。
明日までに完璧なカタチでやってこないといけない課題はゼッタイだった。
忘れたりやってなかったりすれば年度初めにした契約違反ということで、
担任から淡々とペナルティが課され、小学生なら休み時間無しになったり校長室に連れていかれたりと自分の非を認めざるを得ない状況にもっていかれた。だから子どもたちもちゃんとやる習慣がついた。けっこうハードだったけど、あれがあったから
今の長男があるんじゃないかとも思ってる。感覚が少し大人になってしまって、日本の同年代の子たちほどはしゃげない自分に苦しむことはたびたびあるようだけど。
一方、次男のほうはまだ1年生だったからそこまでの課題はやらずに終わった。
帰国したら、学校からはなんの宿題もでない生活になった。お気楽な日本の小学生をやり、お気楽な日本の中学生をやり、
そして今に至ってる。それが今の次男を作り上げてる。
たいした制約もない日々の結果が顔や雰囲気、甘えた行動に出てる、そう思わされる出来事が
つい最近次男にあったこともあたしには衝撃だったしショックだった。

学校の行き帰りに挨拶を交わしてたDavid のお父さんはあのまま変わらず優しい笑顔だ。
『前回のクリスマスカードを送り損ねて、遅れてごめんなさい』と、前回の家族写真&近況報告手紙、そして今回の家族写真&手紙が
封筒に入ってた。
裏表にびっしりと家族の近況が書かれた手紙付きというのはアメリカでは珍しくない。
だけど、今のあたしにはすでに読めなくなってる。2枚の手紙を長男に訳してもらって詳細がわかった。前回遅れた理由も。

前回の写真までは仲良く家族4人でうつってた写真。今回のにはDavidのお母さんはうつってなかった。あれ?と思ったけど
まさかとは思ったけど、結局裁判のこと、子どものためにしばらくはまだ一緒に住んでたこと、でも去年の春には離婚が成立したこと、そして今3人で暮らしてること...

もう彼女はあの家にはいないんだ...

アメリカでは珍しいことでもないのかもしれない。けど、あたしにはショックだった。
夫婦間には、まわりにはわからないいろんなことがある。うまくいってそうな夫婦ほど溝ができると深くなってしまうのかもしれない。





by yukari  at 14:48
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