三吉神社にて
定員20名の枠に毎回抽選で外れて参加できなかったオオドオリ大学の授業に
今回は入れた。その記念すべき、自分にとっての最初の授業は
映画撮影の裏方の、まかない体験。場所は三吉神社境内。
各自20名分の食材をなんでもいいから持参というのが条件。
集まった食材で、なにを作れるか考えながらスタッフや俳優さんの食事を作るというのが、
資金がそれほど多くない映画撮影の場合の、頑張りどころ。
持ち寄り材料の他に、1000円ずつ集められたのは
監督や映画関係者の方々が前もって用意しといてくれた食材のお金。
そのひとつが『銀聖』
立派な白子が入ってた。
うまい具合に持ち寄り材料もかぶることなくいい感じで
きのこやさといも、じゃがいも、ごぼう、にんじん、揚げなんかをいれた
汁物を作り始め
スタッフがあらかじめ味噌に漬け込んでもってきてくれた鶏肉を焼き
鹿肉も軽く下味つけて焼く。
ひとりあたり年間1キロの鹿肉を消費すれば
鹿の害も減るらしい、と豆知識を披露してくれた方も。
炊き込みご飯は
炊きあがりに鮭混ぜ込みタイプと
しょうが混ぜ込みタイプのと
白ご飯の3種類。
いつのまにかワインも並び
初対面同士でいきなり共同作業のデイキャンプ、といった感じだった。
緒形拳さんとの思い出とか
猛吹雪の中の大変さとか
いろいろ話が聞けた。
撮影現場に入ってまずは地元のいい人と出会うことが大事なんだそうだ。
安く泊まらせてもらったり
安く食材を手にいれたり。
北海道は差し入れが多く、イクラなんかもどっさりもらったりしてありがたいんだけど
東京から来たスタッフなんかは嬉しくてついそれで食べ過ぎてしまって太ったり、コレステロールもたまったりして
体調が悪くなるんだと。
ほんとは野菜や果物の差し入れがありがたいそうだ。なるほどね〜。
差し入れする側も体のこと考えてあげなきゃなんだね。
ちなみに今回あたしが持参したのは豆腐。
焼いても揚げても汁にいれても生でもいけるから、どうにでも使えるだろうと。
案の定、それは冷や奴として並び、
スタッフ持参の三升漬けやにんにく醤油で食べましょうという、口直し的一品になった。
でも食べきれないほどの量に
残った料理や食材はみんなで持ち帰り。
今日は七五三参りの参拝客もいて、
境内でバーベキューしてるのを不思議そうにみてたり
なにかのイベントで試食できるのかと、寄って来た方々がいたり。
そりゃそうだよね。
でも、なんで三吉神社が会場だったんだろう?なんかつながりがあるのかな?
スタッフが宮司さんに『宮司〜、ここ使っていいですか〜?』と声かけてるのがなんかおかしかった。
誰かも『グウジ〜って、まるで、コウジ〜とか、ケンジ〜とか、なんかそんな響きに似てますよね』って。たしかに。