365日のシンプルライフ
昨日
映画『365日のシンプルライフ』を観に行ってきた。
昨日が初日で、1日1回だけの上映時間は夕方。
それにあわせて少し余裕もって出発したんだけど
入場受付番号がその時点で29番目。えっ?!
キノで29番目なんて初めてだ。
結局満席で、補助椅子(パイプ椅子)まで両サイドに置かれて
ぎっしりのお客さんだった。
みんな、心のどこかにシンプルライフに憧れがあるんだと思う。
自分の荷物をすべてトランクルームに預けて
1日1個だけ取りに行ける&1年間買い物をしない、というルールを自分に課した主人公の
実際のドキュメンタリー。
自分だったらまず何を取りに行くかなぁ、とみんな考えたと思う。
そして裸でコートにくるまって固い板の間に寝てたときよりは
マットレスを取りに行ってふかふかの上で寝たほうがあきらかに幸せ感じてた様子に
あぁなるほど、やっぱり下に敷く物は最低限必要だよね、 と気づく。
これまであたりまえにうちの中にあったけど
実はそれがかなり重要な物であったり
たいして必要でもない物であったり。
結局、なんだかんだ、本当に必要な物なんてせいぜいで100個。
さらに生活を楽しむためには、ま、あと追加でもう100個もあれば充分、
という結論に達したようだった。
なんかわかるわ〜という感じだった。
本やCD、家具、服を、もともと持ってた分からガサッと7割ほど手放したこの夏。
あれから雑念が消えて、今そうとう快適に暮らせてる。
でも、もうあと1〜2割、まだ手放せそうな気がしてる。
学校の卒業アルバムも、こないだ、自分の小学校のは処分したし
夫は「自分のは高校のだけとっとけばそれでいいや。」と言って
その他は処分。
思い出は心の中に充分あるからなんか今更幼い頃の自分をこんなもん開いてふりかえる必要もないわ、という感じ。
本も
しょっちゅう図書館に行っては10冊借りてきて、
そのたび本棚に並ぶ顔ぶれが変わるのがけっこう楽しかったりするからなにもわざわざ買ってこなくてもいっか、だし
CDやDVDもそのときの興味で借りてきて観たら返せばいいわけだし
最近はネット上で音楽もダウンロードできちゃったりするからなぁ。
今回の映画でも言ってたけど
結局、生活は物でできてるわけじゃなく、”人”で、できてる。
自分にとってかけがえのない人が自分のまわりに数人いるだけで毎日は満たされてる。物なんてなくても。
物を大量に抱え込みたい人というのはたぶんそういう部分でなにか満たされなくて
それを物にすりかえて増やしてしまうのかもしれない。
だけど雑多に物があると気が散って、肝心の、目の前の、本当は優先順位1位のはずのことを
つい後回しにしがち。だからやっぱり、区切りをつけて1度完全に、この映画のように
自分の物をリセットすることは大事な気がした。
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