たびたび特集されるこの話題。
もう子世帯が親世帯のそばで暮らすのが一般的でもなくなったことを
世の中もっと認めんとあかんと思う。
今日も子が、遠く離れて暮らす年老いた親のことを心配してこっちに施設があればいいんですけど...とか
年老いたご本人が「まだ元気なうちにどこかに入れれば...」とか
「あちこち見たけどバリアフリーにないってない施設ばかりで...」とか
「入居したくても数千万円の資金なんて年金生活にはいってしまうと、もうないです」とか
「契約の時と話がちがう」とか、いろんな声が。
理想は
どんなに古くてもいいからマイホームがあって
年老いても自分の身の回りのことくらいできるほどにはぴんぴんしてて
子が年老いた親を心配しても
「だいじょーぶだー。心配せんでいいよ。なんとかなっとるから〜」とあっけらかんと言って離れて暮らす子を安心させられる
そんな状況の老人になれること。
アメリカで暮らしてたとき、お隣にはひとり暮らしのおばあさんがいた。
独立記念日には珍しく子や孫が大勢集まってきてたが
それ以外はひとり。
だけど全然悲壮感もなく、おだやかに暮らしてるなぁという印象だった。
それ以外の家も子世帯が親と同居、なんて家庭はひとつも聞いたことなく
たまの行き来、ていどのおつきあいのようだった。
もしかして
子が親と同居するもの、親が子に面倒見てもらおうという期待をもつ習慣はアジアならではなのかも、と気づいた瞬間だった。
今うちらは
息子たちを安心させられる親になれる準備がまったくできてない。
賃貸の住まいというのは
家賃が支払えなくなったら退去しなきゃだからなぁ。年金で今の家賃はゼッタイ払えんと思うし。
家もつと
家のローンの負担も大きいとはいうものの
最後には自分の物、自分の場所、大きな顔してずっといていい場所、そういう保証は残るから
そういう場所がある、ということが年とっていくにつれ安心材料なんだな。
まぁ家がある場合は「健康な老人」でありつづけることが前提やろうけど。
うちの親、もし賃貸住宅暮らしやったとしたら
子として悩みは深いやろなぁ。。。そういう意味でも「マイホームに住んどってくれてありがとう」やな。
これも30代で家買ってローン完済したからこその70代生活の安心。
うちらもほんまはそうなるはずやったのに、おかしーなー???
『まだ元気で余裕のあるうちに終の棲家を自分で決めておくことが大事なんですよね。でも
元気なときはなかなか決断できなくて動けないもんなんですよねぇ。。。』
コメンテーターの方の言葉。
あたし、かなり前から
終の棲家、どこにしたらいいやろう?と常々考えとる。
準備よすぎ、心配しすぎ、と言われそうやけど
移住民としては墓のことだって真剣に考える。
墓あるとどこに住むかわからん子世帯が管理大変かもと、かえって散骨のほうがいいか、とかまで気をまわしたくなる。
こういう発想ってやっぱり、自分らが田舎から離れて暮らすばかりで
こうもなかなか田舎に近づけない状況になってつくづく実感した体験からのことやからしゃあないな。
少なくとも
これから大人になってく息子たちを不安にさせるような状況は
親として避けたいと今から思う40代。